【TRAD60HS|トラッド60ヘヴィシンキング】
全長:60mm、重量6.0g(フック・リングなし状態)、タイプ:ヘヴィシンキング
カラー:稚鮎、プラッギントラウトII、BLK・ジミーハーディ
数年ぶりの発売となるTRAD60HSは重量がありながらもコンパクトなボディで飛びと軽快な動きが秀逸なミノーです。
本流ではポイントのやや上手に投げ入れ間隔を開けたトウイッチで沈めながらターゲットに迫り、
ダウンに向いてからはハイピッチでローリングを主体としてアクションを低速でも高速でも持続させることができます。
本流ヤマメや湖のトラウトにも効果的です。
本流ヤマメ、サツキマスだけでなく、小型ベイトを捕食する春のイトウにも活躍します。フックはシングルの#4-8がギリギリセット可能です。強風にもしっかりアンカリングする小型重量級ミノーの先駆けです。
【TRAD-R60SHS|トラッド60スーパーヘヴィシンキング】
このミノーは2018年新作となります。
全長:60mm、重量7.8g(フック・リングなし状態)、タイプ:スーパーヘヴィシンキング
カラー:ワカサギ、セルタ・チャートII、ブラウンバックヤマメ
これはHSと比較してさらに重量を増し、深度や飛距離を必要とする場面に有効です。
また強風時にもアンカー効果でミノーが巻き上げられることを防ぎます。
アクションはアップクロスでもきっちり左右にヒラを打ち、鱒の興奮を煽ります。
またタダ巻きのレスポンスを重量からの想像を超えるほど上げております。
よってダウンに向けての釣りとなると激流の直下ダウンにはレスポンスが良すぎて向きません。
ダウン主体で攻める場合はこれまで通り、HSタイプを使用し、流れやコンディションに合わせた使い方をお楽しみください。
40cmを少し超える本流ヤマメ。急瀬と急瀬の間の短く深い流れ。この難しい場所から引き出すことからSHSの開発が加速しました。60mmのボディに総重量7.8gを背負わせ、シングルフックでもバランスを取る下部へのウエイト入れは至難の技のハイバランスなミノーです。
戦略・ダウン勝負の【HS】、アップ勝負の【SHS】
TRAD60HS=6g、TRAD-R60SHS=7.8gとなります。両者の主な使い分けはダウンとアップのどちらをメインでヒットポイントに持っていくかで選びます。
基本的にはややアップ目に入れてから、自重を利用して目的のタナ調整(沈下)させていくことに変わりはないのですが、両岸のシチュエーションや川幅でコースは立ち位置で限定されるシーンがあります。この場合、どちらが最適なのかをしっかり選んでください。
Rはレスポンスが良く、アップでも的確にロッドアクションに応えながら左右に渓魚を興奮させつつタナを下げていけます。
ダウンで長時間ゆっくりとドリフトさせながら仕掛けていくにはHSを選んでください。少し送り込んだらアクション開始はやや弱めに糸を張る余裕を見て投入ポイントを見極めてください。R-SHSもその重量を利用して流速で釣り合わせつつ、そこそこの流れならばダウンに向けてもタナを確保する能力はありますが、Rは流速の速いダウンでは浮き上がりがHSよりも早くなってしまうことは覚えておいてください。
要は魚が労せず捕食できる位置にミノーを定位させることができるか、これに尽きます。普段出ても来ないようなサイズの用心深い渓魚に口を使わせるためのキーポイントです。これはフライでも顕著ですね。コースが違うと全く出て来ない、追っかけさせるコースではなく即バイトできるコース取りができるようになれば、今行く川の渓魚のアベレージは自ずと変わります。
ゆうあんの村上さんに撮影およびガイドをお願いしました。ハーディサウンド目指してチューニングしたドラグ音をお聞きください。(ギャギャギャと五月蝿い、本人にとってはシフクノオトです。)