お気に入りのウェーダーが持つ防水透湿性のすべてを、軽量で持ち運び簡単なパッケージにまとめました。
頑丈な4レイヤーのローワー部、チェストハイからウエストハイへの簡単な変更、あらゆるウエーディングブーツに対応する快適なストッキングフットなどが特徴です。
▪︎ウエストから下は東レ・クアドララム4層防水透湿ラミネート素材を使用
▪︎軽量でパッカブルな2.5レイヤーの東レ製アッパーがウエストから上の防水透湿性を確保
▪︎革新的なサスペンダーデザインによりチェストハイとウエストハイの両方で使用可能
▪︎チェストポケットに全体を収納可能、最高の携行性
▪︎ストッキングフットはエンボス加工を施した1mm 厚のネオプレン素材で軽量性と携行性を確保
2025NEWモデル「フライウェイトパッカブルウェーダー」が入荷。わたくしスタッフコーヘイがどこよりも早くレビューいたします。

やはり特筆すべきは「軽さ」。実重量ももちろんなのですが、その着心地の軽快感はかつてないレベル。上半身は2.5層生地で、ストレッチ性までありますので、とにかく動きやすい!大袈裟に言えばもはやウェーダーを着ている感覚ではありません。

下半身は4層生地ですから、SIMMSらしい安心感もしっかり感じます。また、スライド式のサスペンダーシステムよって瞬時にパンツモードへ切り替える事も可能。ルックス的にもクラシックな雰囲気で着用でき、この機能は本当に素晴らしいです。

そしてこのウェーダー最大の特徴でもあるパッカブル性能。胸ポケットから裏返すと、とてもコンパクト。胸ポケットはウェーダー全体が格納出来るほどですから、かなりの容量を持っています。さらに同素材の収納袋(防水スタッフサック)まで付属しているのも嬉しい特典です。

このパッキングを可能にしているのが特殊な1mm厚ネオプレンソックスですが、この度お客様より「強度大丈夫そう?」とお問い合わせを頂きました。確かにただ薄くしただけなら心配ですが、実は従来の物と造りが異なり、薄いのに不思議と弱そうな感触はありません。ただし当然クッション性は通常より低くなりますので、その点はコンパクトさとのトレードオフです。

もう一点頂いたお問い合わせが「ソックス薄い分ブーツサイズどうなるの?」というご質問。いつものブーツサイズを履いてみたところ、さすがに若干ブーツが大きく感じましたが、ギリギリそのまま履けないレベルでも無いように感じました。シューズサイズをバッチリ合わせて完全なフィッティングで履きたい場合は、同社の「ネオプレンソックス(2.5mm厚)」を重ね履きすると、通常のウェーダーソックス部分とほぼ同じフィッティングになります。

その他に、厚めのウールソックスなどを中に履いて調整するのも良いかもしれません。ただ個人的にはネオプレンソックスを重ねる方が、クッション性の確保、薄いウェーダーソックス部分の保護にもなるので良いのではないかと感じました。
【総評】
群を抜いて軽く、素晴らしく動きやすいウェーダー。ややゆったり目で動きやすさを重視しながら、着用シルエットもキレイです。一枚でチェストハイとパンツタイプを兼ねられるのも非常にお得感があります。多機能性や超耐久性はG3やG4Zに任せて、とにかく軽快に渓流遡行したい人や、旅する釣り人のための一枚です。コンパクトなので車に積んでおけば、「ウェットで行こうと思ったら思いのほか水が冷たかった」なんて日にあなたを救ってくれるかもしれません。個人的には「勝手にコーヘイアワード2025年」の金賞を与えたいアイテムです(笑)。

超軽量、パッカブル、チェストハイorパンツ切り替え可能、という革新をウェーダー界にもたらした「シムス Flyweight Packable Wader」。先日お伝え出来なかった点を追加でご報告したいと思います。

まずは実重量。軽い軽いって言うけど一体何グラムなのさ?ってことで計測しましたところSサイズで865g。簡易計りですので若干の誤差はあるかもしれませんが、最もシンプルで最軽量だったトリビュータリーウェーダー(928g)を大きく下回る結果に驚き。確かに手持ち感でも軽いんです。

チェスト部分には伸縮性の調整コードが左右についており、素晴らしいフィット感を提供してくれます。この機構は他のウェーダーには無いこのモデルだけの特徴です。

グラベルガードはネオプレンでなく超軽量なナイロン生地製。ネオプレンに比べ伸縮性が少ない生地製の場合、通常は上げ下げのしやすさで劣るのですが、この生地は伸縮性抜群。生地製でありながらネオプレン製の上位機種に引けを取らない使い心地を提供してくれます。

性能には関係ありませんが、フロントポケットのジッパータブが面白い。引き手がカチッと折り畳まれピッタリ格納されます。もしかするとパッキングの際に裏返したり戻したりするので挟んだり不意に引っかかったりしないための専用設計なのかもしれません。あらゆるところに新たな挑戦が見られる一枚、今年は僕もこのウェーダーを酷使する予定です。